「待つ」

 

寒い中にも梅の花が咲き始め、春を予感させる季節となりました。この学校が始まって、もうすぐ1年を迎えようとしています。早いものですね。
私は看護師で保健の先生のような立場でこの学校と関わってきました。その中で考えたことなどを少し書いてみようかと思っています。
この学校に来ている生徒のほとんどが何らかの形で不登校となり、学校に行けなかったという経験を持っています。入学時は「これからは頑張って学校に来るぞ!」という意気込みを感じましたが、後期くらいになると少しずつ休みが増えてきます。私たち先生もどうにかして学校に来て高校を卒業してもらいたいと思いますが、本人も来たくても来られないという苦しい状態が続きます。そんな時には見守っていいものやら、来るように励ませばいいのかと散々迷います。結論から言うと、正解というものは無いのだなと思います。綱引きのようにあれやこれややってみて、成功する場合もあるしダメな時もあります。たまたま、生徒の気分が乗っている時に声をかけて、また来る時もあります。


私たち先生はその子に対して目標のようなもの…「この子は次の段階に進むためにこうなって欲しいな」というものがあります。親もそうかもしれません。しかし、一つ前に進めたからといって、次も進めるとは限りません。2歩も3歩も下がってしまう事もあります。そんな時はついがっかりしてしまいますが、がっかりしなくてもいいのかな?と最近思うようになりました。花が自分の力で芽を出すように、誰にでも内に持っている「成長する力」が存在します。人間は本来そのような力を備えていると思います。ただ、その芽を出すまでには時間がかかるし、それが半年なのか何年もかかるのか全く分からないという不安が付きまといます。しかし、教師や親は彼らの中にある力を信じて「待つ」ことが求められるのかな?と思います。


植物に水をやらなさ過ぎてもいけないし、やりすぎも枯れます。待つのには忍耐が必要ですが、寒い冬の季節は必ず通り過ぎることを信じ、少しずつ心を開いてくれることを待ちたいと思う今日この頃です。

看護師 新井るみ子

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