こんにちは、湘南国際アカデミー高等部の新井です。

当校は通信制高校のサポート校という特色もあり、当校に新入学で入ってくる生徒の他に、他の高校からの「転入※」や「編入※」をしてくる生徒が比較的多い学校でもあります。
当校の場合は、2期制で前期が4月から9月、後期が10月から3月のため、卒業式が3月以外に9月なる場合もあります。そのため、他の高校からの転入・編入となると、それまでに取得してきた単位や在籍期間の関係で、3月ではなく9月に卒業となる生徒もいます。
そのような中、2020年9月に2名の生徒が第一期生の9月卒業生として無事に卒業しました。

9月の卒業式は、2名で厳かに執り行いました。

二人とも他の高校からの転入生で、いろいろな悩みや課題を乗り越えて、一歩一歩成長しながら晴れて卒業を迎えました。
中には往復4時間もの道のりで通学を続けた生徒や、体調の苦しさに耐えながらも単位認定試験やスクーリングに参加して最後まで諦めずにやり通した生徒もおり、その頑張っている姿に、僕ら職員も心を打たれる場面が多々ありました。

本当に最後までよく頑張りました。

これらのことは、彼ら彼女たちの自信につながることは間違いなく、まわりの生徒やサポートしている私たち職員にとっても、かけがえのない人間的な関係性を築き、素晴らしい経験にもなりました。

往復何時間もの通学も、今では自信になりましたね。

余談になりますが、以前、当校の太田キャンパス長が特別授業を行った際に、「人生において無駄だ、無意味だと思われるような経験や出来事(dots)も、あとから振り返ると、その後の人生に繋がる不可欠なものであり、そのような点と点が繋がって人生は広がっていくのである。
現在から未来を見ることはできないが、現在から過去を振り返った時、点と点が繋がって今があるのだと認識できる。」という話をしました。(←授業内容はかなり省略しています。すみません...)
これは、かの有名なアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチの一部(Connecting the dots)を引用したものです。
生徒たちも真剣に聞き入っていた様子で、その後の授業アンケートにおいても、今までの自分を振り返り、今をしっかりと見つめる生徒たちの想いが反映されていました。

いろいろな人生の点が交わり、色とりどりに咲く日がきますように♪

話は戻りますが、この学校を卒業していく生徒たちが、そのように一つひとつの点に気付きながら、そして周りの生徒や関わる人たちと幾つもの点を交えながら、自分の人生や社会が豊かになるように無限の可能性を広げていって欲しいと改めて感じ、願う卒業式でした。

二人ともよく頑張りました。卒業おめでとう!

今回は、2名の卒業生というとても小さな卒業式でしたが、将来、自分の人生を振り返った時に、この小さな卒業式が自分の人生にとって確かに必要であり、必然な点であったと思えるように、素晴らしい豊かで自分らしい人生を歩むことを、私たち職員は心から願っています。
みんな、最高の人生を!!

【文責】
湘南国際アカデミー高等部
校長:新井 信(まこと)

※転入と編入の違いに関して
「転入」というのは、在籍している高校から他の高校へ、高校に在籍していない期間がないまま入学することを「転入」と言います。「編入」の場合は、既に高校を辞めている状態から他の高校に入学することを「編入」と言います。